独自の操作性を持つヒアブとはどんな車

ヒアブと聞いてそれがどんなものなのか、即座にイメージする人は、世の中でもそうは多くないと思います。

これは、トラックに搭載された、所謂トラッククレーンの一種を製造、販売するメーカーの名称なのですが、そのトラッククレーンの構造が特殊であった為にメーカー名がそのまま商品の代名詞として認知されているのです。

もっとも、トラッククレーンの総台数と比較した場合、搭載する車両は少なく、物流業界に身を置いている人の中でも、知らない人は存在するのではないでしょうか。

では、このヒアブとはどんなものなのでしょうか。

一般的なトラッククレーンと言うものは、タダノ製に代表されるブームと呼ばれる伸縮可能な腕の先端から下げられたワイヤーの先にフックを取り付けられる構造となっているものが殆どです。

ブームの上下と旋回、そして伸縮によって所定の位置までフックを移動させ、ワイヤーを巻き上げる事によって、場合によってはブームを上げることで作業対象となるものを吊り上げる仕組みになっています。

対して、こちらのトラッククレーンは、ワイヤーを使用しない構造となっていることが最大の特徴です。

他のトラッククレーンのブームの部分を2つに折れ曲がる構造にし、搭載する車両の間際までフックを移動させる事を可能にした構造となっているのです。

この結果、建屋の内部など、高さに制限が設けられた場所での作業性を向上させることに成功しました。

一般的なトラッククレーンでは、車両付近での作業を行う場合、通常の作業に比べブームを起こす必要が有り、その分作業の為に使用する場所の高さが必要となるからなのです。

また、高所に対して作業をする際にも有効で、ワイヤーを介在しない分だけフックを高い位置まで移動させる事が出来るのです。

後に、他のメーカーからも同様の構造を持つトラッククレーンが発売されましたが、やはりワイヤーを使用せずアームの上下によって作業をするトラッククレーンの代名詞と言えば、ヒアブを思い浮かべる人が多いのです。